2016年11月19日土曜日

子どもは薬やタバコ、ボタン電池など、家庭内にある身近な物を口に入れやすい、窒息の危険!万が一の時の対処法

窒息の危険! 異物を喉に詰まらせたら…素早い対応を

2016/11/17(木) 14:20配信



子どもは薬やたばこ、ボタン電池など、家庭内にある身近な物を口に入れやすい。食べ物も誤って喉に詰まらせれば、窒息など重大な事故につながることもある。万が一のときの対処法を知っておきたい。

東京都葛飾区の葛飾赤十字産院で10月27日、子どもの事故予防と手当てなどに関する講習会が開かれた。参加した会社員女性(29)は「いざというときの対処法を具体的に学びたい」と話し、講師の説明に熱心に耳を傾けていた。

東京消防庁によると、2012~14年に、異物を誤飲したり食べ物を喉に詰まらせたりして、救急搬送された5歳以下の子どもは3316人。0歳児が最多で1232人、1歳児919人、2歳児498人と続いた。のみ込んだ物としては、0歳児は菓子などの「包み・袋」「玩具」、1歳児は「食品・菓子」「たばこ」が多かった。

子どもの事故に詳しい「緑園こどもクリニック」(横浜市)院長の山中龍宏さんは「子どもは生後5~6か月くらいから、つかんだ物を何でも口に運ぶようになる」と注意を促す。3歳児が口を開けると、トイレットペーパーの芯の直径と同じくらい。芯を通る大きさの物なら、口の中に入れてしまう危険があるという。「誤飲を防ぐには、子どもの口に入りそうな物を、手の届かないところに置くことが重要」と強調する。

食べ物でも、ピーナツやアメ、プチトマト、マスカットなどは喉に詰まらせたり気管に吸い込んだりしやすい。小さく切るか、食べさせないようにする。

もしも異物をのみ込んだり喉に詰まらせたりした時は、素早い対応が必要だ。

食べ物など、喉に詰まらせた物はすぐに吐き出させる。日本赤十字社で子どもの救急対応を指導する看護師の大西浩子さんによると、1歳未満の乳児の場合なら「背部叩打(こうだ)法」(子どものあごを支えて固定する。太ももの上に腕をのせ、子どもの頭を低くさせ、肩甲骨の間を手のひらの下の部分でたたく)、1歳以上の幼児の場合なら「腹部突き上げ法」(後ろから腹に両腕を回し、一方の手で握り拳をつくり親指側を上腹部=へそのすぐ上でみぞおちより下=に当てる。別の手で握り拳を上から握り、手前上方に向かって瞬間的に突き上げる)などがある。

参照元 : 読売新聞(ヨミドクター)





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